正月に街にでかけ

いつも入る

コーヒーショップに立ち寄ろうかな、と

少し思うが

やめる。

ショップの小さな丸テーブルに

所在なく

すわり

ひげの生えた顔で

タバコをふかしたり

あるいは

大きなカートをそばに

背を丸めて

ドーナツをかじる

ばあさんの姿がもう

目に浮かぶからだ そして

昨年までは

その人たちの人生までもが

思い遣られて、いや、

想像しようと思いを馳せてしまって

いはば、同化

ことしは

明るい

なにがそうさせたのかわからぬが

いや、コーヒーショップなど

行くヒマない、と通り過ぎる

なみだがない

なにを考えているのか

じぶんにもわからない

ただ

余裕がない

さすれば

ロクな詩もかけなくなっているのか