さみしい道を

女の子がふたり

歩いていく

街灯がほの暗く照らすなか

なにもものを持たず

ちいさな子と

少しおおきい子と

姉妹なのだろうか

ピンクのジャンパーの背が

丸まっている

なにを話しているのだろう

こんな夜更け

用もないのに

子どもがふたり

途をゆく。

なんとさびしい

光景だろう

わたしの助けも手も

いらない、と言っている

ひそひそ、ひそひそ

どこへ行くのだろう